UEFAチャンピオンズリーグ展望

いよいよ今月22日に再開が迫ったUEFAチャンピオンズリーグ。僭越ではありますが予想なんぞをさせて頂きたいと思います。

まず最初はバイエルンvsアーセナルの一戦を。

フェリックス・マガトを新監督に迎え、今までのヒッツフェルトフスボールから完全に脱却を果たしたバイエルンアーセン・ベンゲルの下、非常に熟成したパスサッカーを展開、味方ゴール前だろうが相手ゴール前だろうがファンタジーを発揮するアーセナル。(失礼)
まずバイエルンサイドから試合を展望してみたいと思います。アーセナルで注意しなければいけないのは、キング・オブ・クールことティエリ・アンリ。彼の間合いでボールをもたれないことです。幸いなことにルシオロベルト・コバチと、体の無理の利くセンターバックがそろってはいますが、アンリが前を向くとドリブル、パス、ミドルシュートと何でもできてしまうので対応が後手後手に回ってしまう可能性大。本人がゴールしなくても彼が起点となってゴールを奪われてしまいそうです。その反面、サイドからの崩しには殆ど神経を使う必要がないかと思われます。サリハミジッチリザラズorフリンクスと守備面にはやや難点を抱えるバイエルンサイドバックですが、それ以上にアーセナルがクロスを放り込んで競り合いで勝てるかが疑問。ルシオに空中戦で勝てる選手は少なくともアーセナルにはいませんし(キャンベルなら勝負になると思いますがセットプレー以外では上がらないと思うので)、低いボールに対する反応も問題なし。一方攻撃面ではマカーイピサーロ、そして”ジョーカー”ゲレーロと駒は揃っており、さらにショル、バラックも得点力豊富。キャンベルというすばらしいDFはいますが、GKとの連携を欠くアーセナル相手にゴールを奪うことは決して難しくないはずです。特にアーセナルの右サイドはねらい目。中盤のプレスがきついわけでもなく、ローレンをいてこますのは簡単です。ゼ&ショルのゆらゆらドリブルに期待。
次にアーセナルサイドから展望。バイエルン相手に一番気をつけないといけないのは、その抜け目のなさです。バイエルンは中盤で積極的にプレスをかけてきますので(しかもウィンターブレーク以降それが90分間続くようになってきた)、圧力に屈して後ろへ後ろへとパスを出してしまわないこと。そしてなるべくFWとDFの間の距離を長く取ること。もしコンパクトな陣形を取ってしまうと2人、3人でチェックをかけてきますのでボールキープもままならないと思います。逆にたいしたことない点はサイドバック。アンリ、ピレス級であればバイエルンの左サイドの突破はさほど難しくないものと思われます。しかしながらバイエルン側で言ったように、サイドを崩して、さてどうするかといった点では疑問符が。ボールを奪取したあとに中盤で引っかからず、素早いカウンターが仕掛けられれば、当然DFの対応も遅れますので綺麗にゴールまで持っていけると思います。
個人的な希望としてはバイエルン1点リードでロスタイムに突入。アーセナルコーナーキックレーマンバイエルンゴール前まで上がっていきカーンと小競り合い。コロちゃんとブラッツォが泣きながら止めに入るも蹴散らされ、カーン、レーマン共に退場処分という絵が見てみたい。

そして肝心のスコア予想は・・・
1stLeg 1-0 バイエルン
2ndLeg 1-1 ドロー
いろいろ書きましたが、とどのつまりバイエルンファンが予想すればバイエルンの勝ちですしアーセナルファンが予想すればアーセナルの勝ちでしょうからぜんぜん参考にならなかったりして。ともかくどっちもガンガレ。