高原の運命やいかに

アイウトン

リーグの再開を今週末に控えたドイツ・ブンデスリーガ。現在リーグ戦2位につける北ドイツの雄ハンブルガーSVがトルコのベシクタシュより元ベルダー・ブレーメンアイウトンを獲得しました。ドイツでは1999/00シーズンから2004/05シーズンまで6シーズン連続で2桁得点を記録し、2003/04シーズンには28得点を挙げリーグ得点王に。ブレーメンをリーグ、カップの2冠に導き、ドイツ人以外としては初めてとなるドイツ年間最優秀選手に輝いた屈指のストライカーです。案外アシストも多く、得点に絡むプレーにおいては今現在でもドイツ屈指といえるでしょう。
しかしその反面、ゲームの構成、守備意識においては大きく見劣りし、怪我をした後のロナウドをスケールダウンしたような感じの選手といえば大体想像できますでしょうか。
彼のパートナーを勤める選手はかつてのブレーメンの同僚イバン・クラスニッチのように、守備も、得点も、アシストも、ゲームメークも、満遍なくこなせなければいけません。HSVのFWのファーストチョイスはセルゲイ・バルバレス、そしてアイウトンが2番手ということになるでしょうが、果たしてバルバレスとアイウトンの相性はいかに。
個人的にはそれほど悪くないように思います。バルバレスはクラスニッチほどのシャープさはありませんが、その分体が強く前線でタメを作ることが可能。パスの不正確さはいただけませんがアイウトンにとって決して悪くないタイプのパートナーだと思います。
シャルケ移籍以降ぱっとせず、トルコでの半年のブランクがあるとは言え、かつてブレーメンで見せた体格に似つかわしくないスピードはベンジャミン・ラウトを軽く凌ぐでしょう。ピッチ外での問題が無ければ、打倒バイエルンの一番手としてリーグ後半戦もブンデスを盛り上げてくれるのではないでしょうか。
まあ最終的にマイスターシャーレを獲得するのはポドルスキーを獲得したバイエルンなんですが。